全校児童でけん玉に取り組むことを通して、教科学習では培えない、児童の基礎的な力 を育てていきたいと考えています。
自尊感情を高める …けん玉は練習すれば確実にうまくなり、また結果がはっきりしていることから成功したときに自分でも達成感があり、周りの人に認められやすい。このことが重なっていけば徐々に自尊感情が高まり、学校生活の他の面にも生かされると考える。
集中力がつく …一点を見つめ、無心に行うけん玉は知らず知らずのうちに集中している。自分が集中している感覚が身についていけば、学習の場でもその体験を思い起こし集中できることにつながると考えられる。
向上心 …けん玉の技術は個人によって当然異なる。自分よりうまい友だちにはそのこつを尋ねてよりできるようになりたいと練習に向かう。また、けん玉検定でより上の級に合格したいと思い、練習に励む。今の自分を高めたいと思う気持ちが自然に湧いてくると考えられる。
根気強さ …難しい技になればなるほど練習を重ねないとできない。けん玉は、成功感を得やすいから失敗しても繰り返し練習しようとする。そこで根気強さ、粘り強さが育つと考えられる。
よりよい人間関係作り…一般的に、上学年の児童は下学年の児童より技術が高い。上学年の児童が下学年の児童に教えることによって自然と交流が生まれる。教えたことにより下学年の児童が上達すれば、上学年の児童にとっても喜びにつながる。このことから、けん玉を通して、豊かな人間関係が築けると考えられる。
【令和3年5月23日(日)中日新聞朝刊 掲載】
【令和2年8月5日(水)朝日新聞朝刊 掲載】
令和2年8月26日(水)けん玉一本勝負 ZTVおうみ!かわら版
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